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2023.05.26

イベント・セミナー情報

WebPros NEXT 2023 Japan Partners Dayに参加して参りました!

はじめまして。フューチャースピリッツの戸田・小川です。
2023年4月新卒で入社し、営業本部にて研修中です。

先日WebPros NEXT 2023 Japan Partners Dayに参加して参りました。

 

このイベントはPleskやcPanelを利用しているホスト向けに開催されたイベントで、新しくアップデートされた機能や、近日リリースされるサービスについて一部抜粋してご説明いただきました。
入社して1か月、初めてのイベントで緊張しましたが、精一杯レポートさせて頂きます。 内容は以下のように進めて参ります。

イベントの概要は次の通りです。

1. イベントの概要

WebPros NEXT 2023 Japan Partner Day

登壇者
ANDREY KUGAEVSKIY – Product Manager
EKATERINA BABENKO – Sales Engineer
SHOKO NAGAO – Partner Success APAC & EMEA Manager
TOMONORI MACHIDA – Director Japan

開催地:AP大阪駅前
日程:2023年5月10日

また、流れとしては次のように進行されました。

アジェンダ:
Session1 - Plesk Update
Session2 - WP Toolkit Update
Session3 - cPanel Update
Session4 - WP Guard
Session5 - WP Squared
Session6 - WebPros Partner Growth Program

今回のイベントを通して多くの新規アップデート機能や、近日リリース予定のサービスがございましたが、その中でも最も興味深いと感じた場面を抜粋して紹介したいと思います。

2. Plesk Update & WP Toolkit Update

初めに弊社のサーバーにおいて、デフォルトで使用しているPleskの新アップデート機能について説明していきます。

ですが、そもそもPleskとは?本題に入る前に少し説明いたします。
Plesk(プレスク)とは本格的なコマンド入力をしなくとも、直感的にサーバーの管理ができるソフトウェアです。管理画面のことをコントロールパネルといい、この画面を操作することでサーバーの設定や管理を行うことができます。Pleskには管理機能に加えて備え付けのものからインストールするものまで豊富な機能が揃っています。例えば、WordPress(以下WP)もインストール可能なパッケージとして挙げられます。WPはCMS(コンテンツ管理システムの略称)の一種で、HTMLの知識がなくとも、サイトの制作が行える機能です。このように、Pleskにはサーバーの管理だけではなく、多様で便利な機能が豊富にあります。

ではここからは、本題の今回新たにアップデートされた機能について紹介します。まず初めに紹介いただいた機能は.NET Toolkitという機能でした。

.NET Toolkitとは、WP Toolkit同様Pleskにインストールして使用するソフトウェアで、様々なアプリケーションをインストールするために必要なフレームワークを管理・拡張することができます。

今回のアップデートによって、Web開発者向けの優れたUXとして、Pleskの管理画面よりPHP拡張機能のインストーラーが導入されました。
以前は、新たにサーバーを構築する必要があったため、このツールキットを導入したことによってLinuxでもアプリケーションのインストールで使用できるようになったというのが大きな変化でした。

実際どのような更新があったのか

  • 1. WP Toolkit
  • ・カスタムラベル
  • ・アップデートメール通知OFF設定
  • 2. Smart PHP Updates
  • 3. Virtual Patch (近日公開)
  • ・セキュリティ強化
  • ・ナノWAF

主に上記の通りの3つの変化が加えられたとのことでしたが、今回は個人的に面白いと感じた「2. Smart PHP Updates」について動作手順を下記に記載します。本来の「Smart Updates」と似ているところが多いとのことでしたが、PHPのバージョンが更新されたということがハイライトされました。

手順(Process)

サイトのクローンを作成

PHPを更新

問題が検出されれば報告・サイトの維持

問題なければPHPバージョンアップが可能
クローンサイトはボタン一つで削除

3. cPanel Update

次にcPanelにおいて新しくアップデートされた機能についてお話していきます。

初めにcPanelとは?
cPanel(シーパネル)は、Webホスティング管理のためのグラフィカルなインターフェイスを提供しています。Webサイト、ドメイン、データベース、メールアカウント等を簡単かつ効率的に管理することに特化しています。また、サーバーに関するプラグインも豊富に提供され、Webホスティングの様々な側面を簡単かつ効率的に管理するために設計されています。そのため、初心者でも多数の機能やツールを使いやすく提供しています。

ローカル化が進んでいるPleskと違い、ヒューストンで立ち上がったcPanelは市場シェアの大半が欧米国とのことでした。しかし近年は日本や中国といったアジア圏にも力を入れているとのことでした。そんなcPanelの2023年のアップデート機能で面白いと感じたのは「PremierライセンスのTeam Manager」でした。詳しい内容は割愛しますが、この機能はログイン共有の必要性がなくなり、cPanelで様々なアクセスレベルを委任できるようになったという点で利便性を向上させました。

4. WP Guard

こちらのセッションでは興味深い統計から入りました。以下のグラフは共有して頂いた統計から作成しました。

 

(引用元:State of WordPress Security in 2022, patchstack)

まず2022年においては1年間で約4500万件以上のWPセキュリティ問題が発見されました。これは前年度の約3倍であり、報告されたものに限るため、セキュリティ面に関して無関心な人もいることを鑑みると実際の数はより多いと安易に想像ができますね。

WPは世界中で多く利用されているCMSということで、セキュリティ問題は解決しなければいけない課題として取り上げられていました。

Plesk社がWP利用者に対して行った独自の意識調査も共有していただきました。以下にまとめます。

意識調査の結果 従来の解決策
・82%の人が、WPのアップデートを面倒に思っている
・88%の人が、WPのセキュリティが問題だと感じている
・WPの問い合わせのうち41%はバージョンを更新していなかったorプラグインが原因
・アップデート:サイトが破壊される可能性がある
・プラグインを無効する:使えなくなる機能が出てくる
・WPセキュリティプラグインしよう:サイトそれぞれ個別に設置する必要がある(一つあたり月額20ドルと高額)

 

結果としては従来の解決策ではどれも100%の顧客満足を提供できないものでした。
その結果今回発表された近日リリース予定のサービスは、「Word Press Security Dashboard (仮)」(以下WPSD)というものでした。WPSDは従来の解決策とは異なり、SaaS型のWP ToolkitでcPanelやPleskを使用しなくても使えるというメリットがあります。

WPSDはサーバーやサイトごとに問題を調査し、脆弱性を区分別でわけ、セキュリティ警告が表示されるようになりました。また、優先的に処理すべき警告も表示されるため、より迅速な対応ができるという結果につながります。
アップデートが原因で起こる不具合についてもバックアップを作成し、アップデートにエラーが検出された場合アップデートの取り消し可能というメリットもありました。
バーチャルパッチに関しましては自動的にサイトを保護(近日公開)ということで、初心者として私はその万能性に感動しました!

以上のような手順を追ってセキュリティ対策をするとのことでした。
解決策の中でも最も推奨されている案がバーチャルパッチ(Virtual Patch)でした。少しだけ深堀しますと、バーチャルパッチはホスト側もエンドユーザー側も共にセキュリティ強化のため使用できるというメリットがあります。本物のウェブサイトに影響を与えることなく強固なセキュリティ対策を施せるという点で、従来のものとは大幅な違いがみられました。
バーチャルパッチはプラグインをインストールすることでナノWAFとして作動し、サーバーに存在するファイルに影響を与えないという強みを持ちます。非常に有効的かつ利便性の高い機能ですね!

以上、イベント内容についての詳細でした!ここからはイベント後の懇親会について少しお話します。

5. 懇親会について

イベントが終了し、懇親会にも参加しました。
別室に移動し、お食事をいただきながら、Pleskの方や他社の方と交流を深めました。

名刺交換やどんな事業を扱っているかなどの会社案内を社外で初めて経験し、大変緊張いたしました。しかし、後半にいくにつれ徐々に慣れ、有意義なお話をたくさんお聞きすることができました。

また、懇親会中にはApple Watchやアマゾンギフト券が当たる抽選会も実施されました。結果はなんと・・・小川がApple Watch(しかもSE!)をゲットしました。これには本人もびっくり。

6. まとめ

イベント内では、ホスティングサーバー業界の市場が縮小傾向にあるという興味深い情報も共有されました。しかし、縮小傾向にあると言っても2026年には2400億円の市場規模があるとされており、まだまだビジネスチャンスのある市場であると言えます。

Plesk社の調査と考察に基づく数値では世界のWebサイトは2022年時点では19億サイト存在すると言われているそうです。その内75%は非アクティブなサイトとのことで、残り25%のアクティブなサイトの内、W3Techsによると日本語コンテンツは2.5%あるとされています。グラフ化したものは以下の通りです。

この数字を多いとみるか少ないとみるか、個人差はあるかと思いますが、業界が縮小傾向にあるからといって無視できる数字ではないと感じました。市場についてはとても考えさせられる内容でしたので今後も市場調査を怠らずホスティング業界での弊社の成長を見ていきたいと思いました。

以上、先日参加した、 WebPros NEXT 2023 Japan Partners Dayについてレポートしました。
初めて聞く専門用語に戸惑いながらも、イベントを通じPleskについて理解を深めることが出来ました。まだまだ、勉強が足りないと感じる部分があるので、実際にPleskを触ってみるなどして経験を積んでいきたいです。

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