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2023.05.08

導入事例

夢物語から現実へ。宇宙エレベーター協会のウェブサイトをワンストップサービスでご提供しました。

SF」の世界観が、手の届くところまで来ています――。

一般社団法人宇宙エレベーター協会(以下「宇宙エレベーター協会」)様は、宇宙エレベーター技術及び関連技術の振興を目的として設立された団体です。
フューチャースピリッツは、フルマネージド専用サーバーFutureWeb Proとウェブサイトの構築・運用を通じて、宇宙エレベーター協会様の活動を支援しております。

もはや「突飛な夢物語」ではない宇宙エレベーター

宇宙エレベーターは、地上と宇宙をエレベーターでつなぐ、これまでにない輸送機関です。その仕組みを、宇宙エレベーター協会様はこのように説明しています。

地球を周る人工衛星は、地球の重力で下(内側)へ引っ張られている力と、遠心力で上(外側)に飛び出そうとする力が一致して釣り合っているため、高度を維持して周回し続けています。このうち赤道上の高度約36000㎞を周る人工衛星は、周期が地球の自転と同じで、地上に対して天の一点に静止しているように位置するため、「静止衛星」などと呼ばれます。

 この静止衛星から、地上へ向けてケーブルを垂らしたとしましょう。ケーブルを吊り下げた分、衛星の地球に向いている側、つまり下の方がやや重くなり、このままでは徐々に地球の重力に引かれて落下してしまいます。そこで、反対側にもケーブルを伸ばしてバランスをとれば、衛星は静止軌道の高度を維持して回り続けられますね。

 次に、下向きのケーブルをさらに伸ばす。また重さが偏るので再び反対側も伸ばす。これを繰り返していくと、下へ伸ばしたケーブルはやがて地上に到達し、地上と宇宙を結ぶ長大な1本の紐になります。このケーブルに昇降機を取り付け、人や物資を輸送できるようにしたものが宇宙エレベーターであり、原理はとてもシンプルなのです。

 

まるで映画のような構想ですが、近年の技術発展ケーブル作成に必須のカーボンナノチューブ(CNT)の延伸化への期待によって、理論上の実現性が高まりつつあります。

近年多くの企業が参入し、活況を呈している宇宙ビジネス。宇宙エレベーター協会様は現在のトレンドが始まるよりも前、2005年に設立に向けて動き始め、2008年に設立されました(当初は任意団体。2009年より一般社団法人へ移行)。現在は、正会員/学生会員合わせて約140名が会員となっています。

活動の中ではSPEC(Space Elevator Challenge)宇宙エレベータチャレンジなどを主催されております。SPECでは実際にバルーンを飛ばしそこから垂下されるロープとベルトを使いクライマーの昇降などを実施されています。


<競技会クライマー展示 @INTERMOLD名古屋>


<SPECxROC競技会 @福島ロボットテストフィールド>


<SPEC @富士宮>

SPEC2013の映像はこちら
SPEC2014の映像はこちら

宇宙エレベーターが変える世界

宇宙エレベーターが建造され、運用が始まった先の世界では、人類と宇宙の距離が飛躍的に縮まります。

宇宙エレベーター協会様の試算では、日本のH2Aが物資を宇宙に運ぶ場合のコストは、貨物1キロあたり105万円とされています。

ところが、1基目の宇宙エレベーターが稼働を始めると、「仮に年間50回ほどの上昇が行えたとすると、1キロ当たり1万円」まで輸送コストが圧縮されます。さらに2基目以降を建造していくことでコストを低減し、様々な宇宙計画が現実味を帯びてくるのです。

例えば、日本が研究の最先端をゆく太陽発電衛星によるエネルギー問題の解決。宇宙遊覧や、宇宙ホテルなどへの滞在といった宇宙観光。さらには、無重力や低重力を利用した様々な産業が生まれることも考えられます。

気になるのは建設のコストですが、米国の宇宙エレベーター研究者ブラッドリー・C・エドワーズ博士、1基目の宇宙エレベーターの建造費を1兆円ほどと試算していますしかし地上と静止衛星を結ぶカーボンナノチューブ製のケーブルの原価などはいくらになるかまだ分からず、宇宙エレベーターの建設費の合理的な見積りを出すの難しい状況です

宇宙エレベーター協会の活動とウェブサイト

当社は、サーバーのご提供という形で、宇宙エレベーター協会様の活動を支援してきました。そして、この度、フルマネージド専用サーバーFutureWeb Proの提供に加えて、ウェブサイトのリニューアルも実施させていただきました。

従来のサイトは、文字が多くデータベース的なイメージでした。そのためTOP画面で宇宙エレベーターをイメージしづらいデザインでした。
リニューアル後は、宇宙エレベーターの動画がTOP画面に表示されるため未来感のあるデザインとなり、宇宙エレベーターをイメージしやすくインパクトのあるウェブサイトになりました。

旧サイト

 

新サイト

 

またCMSを導入したことにより、更新性も改善されています。今回はCMSとしてWordPressを選定しました。それによってサイト更新やプラグイン利用といった対応が容易となり、記事の更新や写真挿入などの対応作業を行いやすくなったとのお声をいただきました。またスマホ対応やセキュリティ強化も実現し、スマホからの検索や情報確認をスムーズに行えるようになりました。

そして、宇宙エレベーター協会様のFacebookやTwitterなどSNSとの連携により、最新情報をリアルタイムに発信できる状態が構築できております。

これらの改善の結果、SPECやイベント開催連絡、活動結果報告などの重要情報をウェブサイトのTOPページから容易に閲覧しやすくなり、宇宙エレベーターに興味を持った方からの問い合わせも増加傾向にあるとのことです。今後はさらに動画や写真などのコンテンツを増やし、協会活動について対外的にアピールできるような有効活用をしていきたいとのことです。

フューチャースピリッツのワンストップサービス

ウェブサイトと通じて宇宙エレベーター協会様とビジター(宇宙エレベーターに関心がある一般ユーザー及び協会会員)様との接点を強化しただけにとどまらず、当社ではこの機会にサーバーインフラの強化も実施いたしました。

ウェブサイトとサーバーを一気通貫に構築、運用する当社のワンストップサービスにより、サーバーとアプリケーションの開発を連携して推進しました。
その結果、セキュリティ強化に加えて、サーバーの管理対応時間や工数も削減できております。

また、旧サイトから新サイトへの切り替え対応においても、当社が一括して推進したことで、不具合なくスムーズな移行を実現できております。

サーバー管理・運用は、一般ユーザーはおろか通常の制作会社にとってもハードルが存在する、専門性の高いサービスとなります。当社のワンストップサービスでひとまとめにサービス提供した結果、比較的短期間でサイトリニューアルを完了することができました。

いつか、宇宙エレベーターが地上と宇宙をつなぎ、私たちの世界観が一変する転換点がやって来るかもしれません。そうなればエレベーターで宇宙観光に行くことも夢ではなく現実のものとなります。
当社は、その時を実現するために活動する宇宙エレベーター協会様を、引き続きサーバーとウェブサイトの運用から支援していきます。

        
概要
名称 一般社団法人 宇宙エレベーター協会
所在地 東京都港区新橋6‐18‐3 新橋小林ビル2F
URL https://www.jsea.jp/

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