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2023.12.07

導入事例

「一人ひとりの個性を活かす教育」を目指すアクティブブレインズ様の教育用クラウド型アプリケーション開発をサポート!

株式会社アクティブブレインズ(以下アクティブブレインズ)様は、25年にわたる教育現場でのICT教育のサポートや、教育・学習分野に特化したEdTech教材としてクラウド型アプリケーションを提供している企業です。フューチャースピリッツは、そのアプリケーションの中で、アクティブ・ラーニングや協働学習の話し合い活動をサポートする『AIAIモンキー』と、体温や生活リズム、日常の気持ちの変化を記録して学校生活を見守ることができる『デジタル生活ノート』の開発を通じて、アクティブブレインズ様の活動を支援しております。

代表取締役社長の平山喬恵様、デベロップメント&サービスユニットマネージャーの平山理理様に、アプリ開発までの経緯と今後の展開についてお話を伺いました。

※EdTechとは、Education(教育)とTechnology(技術)を組み合わせた造語で、テクノロジーを使って教育を支援する仕組みやサービスのこと

<アクティブブレインズ様のオフィスにて 左:平山喬恵様、右:平山理理様>

時代の進化に合わせて業態変化を続け、教育現場へわくわくするEdTech教材を届ける!

――起業当初は、パソコン教室を全国展開されていたのですか。

はい。起業した1998年頃は、地域密着型パソコン教室「PCママサロン」を全国にフランチャイズ展開していくことをビジネスモデルとして活動していました。1995年にWindows95が世の中に出てきて、みんなざわついていた頃です。その後、2000年頃から「教育の情報化」が始まり、学校に設置されたパソコン教室を有効活用できるように、「PCママサロン」の卒業生を中心に、先生方にパソコンの使い方などを教える教員研修を受託するようになりました。

――そのころから学校の情報化に関わられていたのですね!

そうですね。学校でのパソコン教室の普及が進むとICT(Information and Communication Technologyの略称)コーディネーターやICT支援員という立場で先生方にパソコンを活用した授業の提案を行ったり、パソコンを使った授業のサポートを行ったりするようになっていました。このころから、総合的な学習の時間で活用する授業のテキストやテンプレート、提示用サンプルなどを作成して提供していました。

――その後、パソコンを使った授業はどのように進化していきましたか。

2010年頃から、総務省の「フューチャースクール推進事業」および文部科学省の「学びのイノベーション事業」に参加し、普通教室でのタブレット活用の実証をサポートしていました。今までは、特別教室である「パソコン教室」に移動して、総合的な学習の時間にパソコンを活用した授業をサポートしてきましたが、ここでは、1人1台のタブレット端末が児童生徒に配布され、普通教室から移動することなく、教科学習の中でどのようにタブレット端末を活用して授業を行うのかといった実証を行います。そこで表面化した問題を解決して未来につなげていこうという取り組みを支援していました。ネットワークの問題、端末スペックの問題、拡大提示装置の必要性、セキュリティの問題、デジタル教材の不足等々、課題は山積みでした。

<普通教室での授業をサポート>


――そんな課題の中から、デジタル教材の開発が始まったのですか。

そうなんです。とにかく、何もないところからのスタートですから、タブレットの使い方マニュアルや提示用サンプル、授業で使うテンプレート教材等々、とんでもない量の教材をICTコーディネーターやICT支援員が日々作成していました。また、そのデータを共有しておくためのフォルダが、わかりづらいサーバーの奥底にあったり、データを間違った場所に置いてしまい迷子になってしまったりといろいろな問題が発生したので、教材用の共有ホームページを作成してコンテンツをそこに格納するようにしました。しかし、現場の先生からはアプリが難しそうで使いたくない、操作が複雑で失敗したらすべて消去されそうで怖いなどの声が多く上がっていました。

――そこで、直観的に操作できる楽しいアプリを開発するきっかけとなったのですね!

直観的に操作でき、授業に彩を添える楽しい学習アプリの提供をスタート!

――最近「GIGAスクール構想」といった言葉を耳にしますが、新しい学びですか。

先程お話した実証事業は、まさに2020年からスタートした文部科学省の「GIGAスクール構想」を見据えて実施したものでした。GIGAスクール構想とは、全国の小中学校の児童生徒に1人1台のタブレット端末と高速ネットワーク環境などを整備する5か年計画の構想です。子ども達一人ひとりの個性に合わせた教育の実現と、教職員の業務負担を軽減することを目的としています。新型コロナウイルス感染症の影響で、その計画が前倒しになり、現在では全国的に整備が完了しています。

――そんな状況下で、学習アプリの需要が伸びているということでしょうか。

そうですね。配布されたタブレット端末を活用した授業や個別最適化の学習を支援するために、各社がさまざまなアプリを提供しています。学校は自分たちの特色を生かせる教材を取捨選択することができます。当社でも、話し合い活動サポートツール『AIAIモンキー』やチーム学校で子どもたちを見守ることができる『デジタル生活ノート』を主力アプリとして提供しています。

――今回弊社がお手伝いさせていただいた2つのアプリですね!

はい。『AIAIモンキー』は、2015年に元となる構想を思いつき、その内容を提案書に落とし込み、2016年から千葉大学と協働で文部科学省研究事業「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」にてプロトタイプを開発しました。その後、東京都内の小中学校に全校導入され、改良に改良を重ねて現在に至ります。最近では、ログインを簡便にするSSO連携や名簿データを自動取得するOneRoster連携など、国の施策にあった開発も実施しています。デジタル庁の「令和4年度教育関連データのデータ連携の実現に向けた実証調査研究」にも参加しました。

<AIAIモンキー:わくわくの実>


『デジタル生活ノート』は、コロナ禍で必須となった健康記録や、日々の生活記録や教科連絡を一元管理して、蓄積されたデータをいろいろな視点からフォーカスすることで複数の大人の目で子どもたちを見守ることができるアプリです。このアプリの最大の特長は、これまでの紙媒体とは違いSNSのように気軽に使えることです。また、可愛いキャラクタースタンプを活用することで、先生との気軽なコミュニケーションが取れるところにあります。

――猫キャラ「ふぅーにゃん」の気持ちスタンプが50種類ほど用意されているんですね!

<デジタル生活ノート:生活記録一覧>
※本キャプチャー画像に使用されたユーザー名はサンプルです。

フューチャースピッツの親身な対応が、アプリの顧客満足度へと繋がって
いく!

――今回2つのアプリの開発に関わらせていただきました!

はい、ありがとうございます!2022年2月に初めてお会いして以来、継続的に開発をお願いしています。きっかけは、知人の紹介だったと思います。いわゆる口コミ紹介ですね。両アプリともプロトタイプ開発から5年ほど経っていました。さすがにプログラムの考え方もクラウド環境も大きく変わってきているため思い切った仕様変更が必須となっていました。どこか信頼できる開発会社はないかと探していた時に、貴社を紹介していただきました。開発は2022年3月からスタートしましたが、最初から無理難題をたくさんお願いしていたと思います(笑)

――弊社の対応にはご満足いただけておりますか。

もちろんです!開発ではよくある話ですが、システム担当者と弊社の担当者が直接やり取りをすると、開発に係る共通言語を持っていないためお互い歯がゆい思いをすることが多々あります。結果、コミュニケーション不足によるミスマッチや認識違いなどで思い通りに開発が進まないといったことを多く経験してきました。貴社では、プロジェクトマネージャー(以下PM)がしっかりコントロールしていただけるので、開発がとても進めやすくストレスを感じませんでした。大変ありがたいことです。

――開発の一助になることができて嬉しい限りです。

また、こちらからの無理難題を快く検討していただけることで、PMに安心して相談ができ、その結果、継続的なお仕事の依頼につながっていると考えています。私たちも、思い付きで課題を突き付けているのではなく、学校現場からの要望を受け、「確かにそれはそうだな」と思えることをそのままお伝えしています。要望の中には難しそうなこともありますが、そんな時に「できません」と一言で断るのではなく、いろいろなケースを想定していただき、できない場合は代替案などを提示していただけるので本当に助かっています。


<アクティブブレインズ様のPM(営業担当)、渡邊>

――今後のアプリケーションは具体的にどのように進化させていく予定ですか。

文部科学省では、個別最適化の教育を進めていく方向にあり、ICTを使って「誰一人取り残すことのない学び」を提唱しています。このような教育を実現するためには、学習者の学習データなどを取得しそれを集約して活用できる状態にするということが必要になります。まずは、個人の学習データを取得し、それをデータ連携していくxAPIの開発が急務となっています。現在、大手ベンダーとその実証を行っていく準備を進めています。

さらに、絶対に外せないところでは、ChatGPTのようなAIの活用です。取得したデータの集計・分析はもちろんですが、ベテラン先生のコミュニケーション手法をAIに学習させて、AI先生に気軽に質問できるようにする仕組みも大学と協働で開発を進めています。

――常に新しい技術にチャレンジされているのですね。
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!

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会社名 株式会社アクティブブレインズ
URL https://active-brains.co.jp/
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