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2022.12.09

AWS

オンラインツール「Smart Kuji」をAWSで支援 SaaS(クラウド)サービス拡大期をインフラ構築・運用でサポート

 

キャンペーンなどに利用されるオンラインPRツールを数多く手がける株式会社 World Wide System(ワールドワイドシステム)(以下WWS)様。デジタルくじシステム「Smart Kuji(スマートくじ)」は月間数千~数百万人が参加するオンラインのキャンペーン業務支援を提供しているSaaSです。順調にサービスを拡大するなかで、不正な抽選やサイバー攻撃をより高次なレベルで防ぐプラットフォームへの進化が求められ、サービスを展開するインフラパートナーとしてフューチャースピリッツを採用いただいています。
SaaSプロダクトの責任者 事業開発部 部長 大岩 正治(おおいわ まさはる)さまにお話を伺いました。

導入サービス
AWSインフラ運用保守・監視サービス、SaaS提供会社さま向け支援

社名
株式会社 World Wide System(ワールドワイドシステム)

事業内容
オンラインキャンペーンツール「Smart PRシリーズ」や予約システム「イールドマスター」など、各種プロモーションツールの開発・提供、WEBシステム制作

公正に抽選が行えるシステムをより堅固なプラットフォームにするため、
インフラストラクチャーとセキュリティを強化

Smart Kujiは公正に抽選(くじ引き)が行えるデジタルくじシステムで、月間参加ユーザー数千人から数百万人のキャンペーン業務を支援しているSaaSです。
2015年4月のサービスリリース以来、一般消費者に商品を提供する製造業から卸売・小売・飲食業や運輸業・サービス業などのBtoC事業者様に採用されサービス規模を拡大されています。

Q.導入前にはどのような課題がありましたか
Smart Kujiは、ユーザーが手軽に抽選に参加でき、くじ引きが楽しめる演出機能を実装しています。公正に抽選(くじ引き)が行えることが大きな特徴で、セキュリティ面に力を入れており不正行為による景品取得、機密情報の漏洩を防ぐ対策に注力しています。

ある飲食チェーン店さんでは、くじ引き付きのアンケートを実施されていて、導入後のアンケート回答率は2倍になったといった反響をいただいています。導入企業様が増え、機能面が充実したことにより、さらなる安定稼働に向けインフラストラクチャーとセキュリティを堅固なプラットフォームにするステージに突入していました。」

 

Q.どのような対策を検討されたのですか
「インフラ構築とセキュリティ対策に係わる行動計画を策定し、次のことを方針としました。

インフラ構築は、瞬間/大量アクセス時の高負荷に耐えられるサーバーであること。止むことのないサイバー攻撃から機密情報を守ること。
セキュリティ対策は、外部からのサイバー攻撃と内部不正の対策として認証機能の強化をすること。情報漏えい対策として機密情報データの管理ログをとること。

解決策を議論する中でシステムのセキュリティ対策は社内、インフラ構築は社外と範囲を分担することに決定しました。インフラ構築を社外としたのは、お客さまのキャンペーン規模が拡大していくなかで、インフラの管理やトラブル時の対応、構築時のセキュリティシート要望の対応など社内のリソースがとられていた状態だったためです。」

 

国民的漫画アニメのコンビニエンスキャンペーンサーバーの構築実績が決め手に

「委託先を検討する中で、弊社の別担当より過去に取引実績があるフューチャースピリッツさんを候補に含めるよう紹介されました。また、日本MSP協会の会員企業を含め10社と商談を行いました。その中で、RFPに対して御社含め2社から提案書を頂きました。両者ともサーバーエンジニアが同席され深い会話ができ優劣をつけることが難しかったです。しかし、フューチャースピリッツの担当者の最後の一言が決めてとなりました。

“国民的漫画アニメのコンビニエンスキャンペーンのサーバー構築を行った。”
この一言が大きなアドバンテージとなりました。

集中アクセスと大量アクセスをどうさばくか。
キャンペーン業務実績があるところはあまり多くありません。コーポレート、ポータル、ECサイトと異なる性質を持つキャンペーン業務のサーバー構築の経験を持っていることで信頼ができると最終判断をしました。」

 

サーバーダウンの不安がなくなり、サーバートラブル回避を実現
専用・AWSラインナップでキャンペーンの規模感に応じた提案が可能になった

WWS様の要件に沿って、AWSは負荷分散を実現するEC2の複数台構成(オートスケーリング)とし、共有ストレージとしてAmazon EFSを設定しました。インフラ側のセキュリティ対策は、AWS WAFを設置。ログ管理など指定にバラつきがあったものは、当社にて全案件の設定を棚卸し、統一を行いました。

また、運用では障害検知と合わせてAmazon EFSバーストクレジットの残量の監視設定もご提案し、採用いただきました。これにより未然にリソース枯渇を防ぐだけでなく、適切な処理能力の維持や、リソースの回復等の運用が実現可能となりました。

※Amazon EFS は、保存データ容量に応じ料金を支払う、サーバーレスの共有ストレージサービスで、運用フェーズ毎に必要なストレージ容量が不明瞭なインフラ構成に適しています。ただし、このデータ容量はデータ読み書きの処理能力も基準とするため、バーストクレジットと呼ばれるリソースを使い切ると、大幅に処理能力の低下する点の注意が必要です。

 

Q.導入後はどのような変化がありましたか
「まずは、瞬間/大量アクセスのキャンペーン業務においてサーバーダウンという最悪な心配事が無くなりました。また、セールスサイドでは専用・AWSサーバーのラインナップを用意できるようになりキャンペーンの規模感に応じてフィットするサーバーが提案できております。

サービス提供においても、インシデントやその予兆を発見したら、速やかに報告を頂き対処する事でサーバートラブルも起きておりません。ここが重要なポイントとして見ています。

丁寧かつ念入りな確認説明によりインフラ構成や各スペック・セッティング状況を双方で共有していることで不明確な事が無くなりました。

年間数百件以上のセキュリティチェックシートの対応と複雑化する項目を迅速かつ正確にお客さまにお伝えすることができるようになり、契約数は増えました。

 

時代ごとに最適化したシステムを提供していきたい

「アナログからデジタルへとオペレーションDXが進んでいます。また、最近では個人情報を取得せずにキャンペーン業務を実施したい事業者様が増えておりますが、個人情報に該当しないUID/MIDにてCRMへの活用を希望されます。今回、インフラサイドを委託することにより、サービス、機能開発に集中することができるようになりました。参加方法や景品交換方法などその時代ごとに最適化したシステムを提供していきたいと考えております。」

Q.FSに期待されることや、要望をお聞かせください
「その時代で実用化された構成やAWSサービスに沿ったベストプラクティスを常にご提案して頂けますと幸甚です。前例が無くても弊社は全面的に協力いたします。新しいことへの挑戦をお待ちしております。」

大岩さま、ありがとうございました。

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会社名 株式会社 World Wide System(ワールドワイドシステム)
URL https://ww-system.com/

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